しまちゃんなりの小説の読み方

読了した小説を、ある観点から紹介していきます!そういう見方があったか!と思ってくれれば幸いです

小中高大学と何となく生きて、将来不安な方の為の本

『人生は20代で決まる TEDの名スピーカーが贈る「仕事・結婚・将来設計」講義』を今回読みました!

 

この本のテーマは、「30代、40代・・・をより良く過ごすためには、20代での準備が不可欠だ」

と、なってます。

タイトルにある、仕事、結婚の観点から、書いていこうと思います

 

①仕事

社会学者と経済学者は、20代での仕事が、人生全体で見たキャリアに、かなり影響すると考えています。

そこから、著者は、強いアイデンティティを持って、社会で働く人になるよう勧めています。

アイデンティティが弱いと、自分の方向性がなく、非正規雇用を転々としてしまいがちです。対して、アイデンティティが強いと、人生に対する方向がしっかりしており、社会に関わるようになるのです。

では、どうすれば強いアイデンティティを得ることができるのか?著者は、「ゆるい繋がり」を勧めています。人はそれぞれ、好きなものを持ってます。しかし、それを仕事にするのは難しい。それは、次に進む方向がないから。著者は、ゆるい繋がりが、自分たちに新たな道を開くと、科学的に述べています。軽くていい、なんかの縁で自分の目指す方向に進み、アイデンティティを強くするのだと、著者は考えています。

②結婚

今の日本の20代の方にとって結婚は、20代後半から30代前半というイメージが、あるのではないでしょうか?

著者はこの考え方に疑問を呈しています。この本の中では「20代の息子たち、親の面倒を見ることに、自分達の時間が奪われる」と悩む方の気持ちがあげられてました。これに対して著者は、

「20代半ばで産んでいたら、両方面倒を見ることはないし、子どもの面倒は、親に任せられる」と述べています。

つまり、遅い出産が自分の首を閉める結果になると述べているのです

他にも、成り行きの結婚(できちゃった婚など)に対しても、批判的です。

なぜなら、相手と相談して、将来設計を建ててから結婚していないからだと、著者は述べます。将来設計をしていないと、先程の遅い出産みたいな結果になり、離婚が起きやすくなると著者は考えています。

 

この本は、20代に贈る、最良の本だと思います。私は、「信頼できる友達が数人おれば幸せ」と考えてましたが、この考え方は、自分の将来を狭めているかもしれない、いや、狭めていると思わせます。

時代の風潮に流され、何となく生きる人達には、痛快通り越して激震とも言えるキズを与える1冊でした。

https://www.amazon.co.jp/人生は20代で決まる-メグ-ジェイ/dp/4152094680/ref=nodl_