しまちゃんなりの小説の読み方

読了した小説を、ある観点から紹介していきます!そういう見方があったか!と思ってくれれば幸いです

2020-01-01から1年間の記事一覧

本気の、ホンキで、一緒に応援しませんか?

宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』を読了しました。 宇佐見りんさんは、現在21歳。作家としてはかなり若いのですが、宇佐見りんさんの代表的な作品、『かか』で第56回文藝賞を受賞、第33回三島由紀夫賞を受賞しました。文藝賞はかなり規模の大きい賞で、ほかに…

流行・なんて・糞喰らえ・さ

坂口安吾さんの『白痴』、読了しました。 坂口安吾さんは、歴史的に有名な方ですが、中学や高校の教科書では滅多に出てこない作家さんです。文体の迫力性や感情の昂りが強い作家さんだからでしょうか(これは『白痴』から感じられたことなので、他の作品を読…

村上春樹さんの姿勢の変化

『スプートニクの恋人』を読了しました。 この作品は1999年に書かれ、2001年に文庫として発行されました。爆発的に売れた『ノルウェイの森』に続く恋愛小説となっています(短編を除く) 『ノルウェイの森』での書評でよく見かける言葉は、「デタッチメント…

村上春樹にとっての社会規範場面

『ねじまき鳥クロニクル』を読了しました。 この作品は、『ノルウェイの森』が爆発的に売れたあと、アメリカに逃亡した時に書かれた本です。 この作品が書かれた当時、日本では劇的な事件がありました。それは、「阪神・淡路大震災」と「地下鉄サリン事件」…

小中高大学と何となく生きて、将来不安な方の為の本

『人生は20代で決まる TEDの名スピーカーが贈る「仕事・結婚・将来設計」講義』を今回読みました! この本のテーマは、「30代、40代・・・をより良く過ごすためには、20代での準備が不可欠だ」 と、なってます。 タイトルにある、仕事、結婚の観点から、書い…

失ったものを取り戻してからの第3のストーリー、どう歩む?

村上春樹さんの『東京奇譚集』読了しました。 この本は2005年に発行され、村上春樹さんの短編集の中で、かなりの人気を誇ってます。「奇譚」とは、珍しい話、不思議な話という意味で、今作品のテーマは、「不思議」と言えるでしょう。今作品は、5つの短編から…

あなたはまっすぐ「綺麗なもの」を見れるか?

又吉直樹さんの『火花』、読了しました この作品は芥川賞受賞作品で、私の視点からでは、完全に読み切れないと感じさせられました。純文学であるため、又吉直樹さん独特の文章のリズムについて行くことに苦労したからです。また、又吉直樹さんの人柄が文字に…

小説を読む(3)

池井戸潤さんの『下町ロケットシリーズ』の面白さはどこにあるのか、私なりの考察をしていきます ポイントは3つです ⑴大企業と中小企業との関係倫理が、私たちにも共感できる所がある ⑵登場人物の個性がはっきりと出ていて、飽きない ⑶人情の良さが表れてい…

小説を読む[2]

今日は、池井戸潤さんの「下町ロケット ゴースト」を読み切りました 今作品から学べたことは 「会話で人物に色を付ける」ということでした まず、下町ロケットの概要は、研究職として働いていた佃が、ロケットの発車失敗により、責任をとって辞職する。その…

小説書くのにお世話になった本①

小説ってどういうもの?って思って購入した本があります それは・・・ 『1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド』です 正直今まで、この小説は面白いと感じても、なぜ楽しめるのか、わだかまりがありました。 この本を4月に購入したのですが、この本…

小説を読む[1]

「京都」が舞台になっている小説が巷にはよくあります。 その中で「京都」という舞台を設定した理由??っていう本がありました その本は、恋愛小説なのですが、映画化され胸キュン不可避な作品でした。設定も独特で、「なんという発想・・」となってしまい…

目標達成のために、ブログ始めました!

読書垢をつくって、4ヶ月半経ちました。他の読書垢さんのおかげで、フォロワーさんが800人を超えました。いつも、フォロワーさんの読了ツイートをみて、「この作品、面白そうだから読む!」となってしまいます笑 800人かつ4ヶ月半という何の節目でも…